「ひびきの村」とは
「ひびきの村」とは

「ひびきの村」は、オーストリアに生まれ、ドイツを中心に活動した思想家ルドルフ・シュタイナーの思想を学び、それを日々の生活の場で実践することを目指して1996年秋、創立されました。
わたしたちが目標とする活動は、「人智学」と呼ばれる「精神科学」を基としています。それはいかなる権威にも依らず、また、いかなる権威にも屈することのない、真に自由で自立した精神によって成される文化活動でなければなりません。
これまでわたしたちは、わたしたちが目指す活動を、何人からの制約も受けずに行うことのできる場所を求めてきました。そしてそれはいつか必ず叶えられるという確信を持ち続けてきました。それが今、「ひびきの村」を支えて下さる友人の篤いお心によって現実となり、伊達市内の丘の上(五軒沢)に5万坪の土地と建物が用意されたのです。
2003年5月より、「ひびきの村」の「大人の学びの場」は五軒沢(伊達市内)に場所を移します。そして、本来の目標であった真の「人智学共同体」を実現すべき新しい出発をいたします。多くの方々が夢見ている・・治療教育の場、障害を持つ方の家、お年寄りの家、保育所、医療施設等などを備えた「ひびきの村」・・が、この地上に顕われる日も遠いことではないと確信しています。
「ひびきの村」が大切にしていること

シュタイナー教育で知られるドイツの思想家ルドルフ・シュタイナーに学び、 「共に生きる」試みを続けていたら・・生きるために必要な最小限のエネルギ ーを自然界からいただき、生活に必要な物はできる限り自分たちの手で作る。 お年寄り、子ども、そして力の弱い者を大切にし、皆が支えあって生きる・・ 「ひびきの村」はそんな生き方をしたいと願う 人々の村です。
「ひびきの村」の歩み
- 1996年秋
北海道伊達市にて「ひびきの村」がスタートしました。まず初めに農地をお借りし、バイオダイナミック農業を実践する「リムナタラ農場」を、また活動資金を得るために通信販売のクラフトショップ「えみりーの庭」を始めました。みんなで毎晩夜なべで手作業をしました。生活費はそれぞれがアルバイトをして手に入れ、古くて寒くて小さな借家で暮らしていました。
- 1997年春
シュタイナー幼児教育を実践する「こどもの園」(当初園児は1人!)と芸術活動を楽しむ小学生のための放課後プログラムを始めました。
- 1998年夏
大村祐子が米国での仕事を終えて伊達市に移住しました。最初の仕事はサマープログラムの開催でした。たくさんの方がお出でくださいました。
- 1999年春
シュタイナー教育を実践する土曜学校を始めました。また、秋には全日制の「いずみの学校」、大人が学ぶ「自然と芸術と人智学を学ぶ」プログラムが始められました。
- 2000年春
シュタイナー学校の教員を養成する、日本で初めての全日制プログラムを始めました。「日本の教育に貢献したい」という大きな夢を抱いて、日本各地から10人の受講生が集まりました。
- 2001年春
「いずみの学校」に入学する子どもたちと親御さんたちが大勢「ひびきの村」に移住してきました。「ひびきの村」はNPO法人になりました。
- 2002年春
若者が活動するプログラム、ユースセクションが始められました。世界中の若者と共に、活発な活動が始められました。
- 2003年春
「いずみの学校」(幼稚園と農場も含む)はNPO法人として、また「ひびきの村」は任意団体としてそれぞれの道を歩むことになりました。大人が学ぶプログラムは「ミカエル・カレッジ」、新たに始められた農場は「ウィンディーヒルズ・ファーム」、ナーサリーは「フォレストベイ・ナーサリースクール」と名付けられて活動を始めました。
- 2004年夏
ミカエル・カレッジで「治癒教育者養成講座」が始められました。

- 2005年春
特別な配慮を必要とする子どもたちのための全日制のシュタイナー学校「ラファエル・スクール」が始められました。
- 2010年春
NPO法人 人智学共同体「ひびきの村」が設立されました。
大村祐子著「空がこんなに美しいなら」より抜粋
シュタイナーとは
シュタイナーとは
ルドルフ・シュタイナ-(1861~1925)

オーストリアのクラリエヴィック(現クロアチア)に鉄道通信技術師の長男として生まれる。幼い頃から幾何学を学ぶうちに空間には現実的な空間と内的な空間があることに確信をもつようになる。哲学と文学にも興味を持ち、大学では工学を学ぶ。後に薬草採取家と出会い、自然を神秘学的に理解することを示唆され、同時にゲーテの世界認識に強い影響をうける。彼の思想は次第に人間と世界を総合的に理解する方向に向かい、人間は肉体、心、精神を備えた存在であり、世界の背後には精神の力の存在があると認識する。
1914年以降、スイスのバーゼル市近郊、ドルナッハにみずから設計したゲーテアヌムを建設し、活動の拠点とする。また1919年には、ドイツのシュツッドガルトに彼の教育理念に基ずつ「自由ヴァルドルフ学校」を創立する。
彼の認識に基づいた世界観は人智学と呼ばれ、1925年3月30日、64歳でドルナッハに没した後も、今なお社会生活と文化生活の改革を目指す多くの人々によって、教育、芸術、経済、農業、医療など人間の存在の多くの領域にわたって、世界各地で実践されている。
大村祐子著「昨日に聞けば明日が見える」より抜粋
シュタイナー思想とは?
ルドルフ・シュタイナーは、オーストリアに生まれた思想家です。深い洞察によって獲得された彼の世界観と人間観は、わたしたちに真の「世界認識」と「自己認識」へ至る道を示してくれます。それはすなわち、わたしたちが生きる物質世界の背後には精神の世界が存在し、その力が働いているという「世界認識」であり、また、わたしたち人間は身体と心と精神を兼ね備えた存在であり、人間は「精神の進化を遂げるために存在する」という「自己認識」です。

彼の認識は「人智学」(精神科学)と呼ばれ、今、世界中で多くの人々が学んでいます。そして、「人智学」に基づいたさまざまな実践、すなわち教育(治療教育、シュタイナー教育)、芸術(オイリュトミー、言語造形、絵画、建築)、医療、介護、農業、経済など、人間の社会生活と文化生活の多くの領域において、その改革を目指す人々によって、世界の至る所で実践されています。
社会三層構造とは?
人が「愛」と「真」と「調和」の内に共に生きようとするとき、「精神の自由」、「法の下の平等」、そして「経済の友愛」が保証され、それぞれの領域は互いに拘束することなく自由で自立していなければならない、という考え方です。今、豊かな物質に恵まれながら、精神においては実に貧しいあり方をしているわたしたち、そして、そんなわたしたちがつくる対立と争いと略奪に満ちた社会を変えるためには、わたしたち自身のあり方を変え、社会の仕組みを変える以外には方法がありません。わたしたちの精神が創造する文化は、法律や経済に縛られることなく自由な活動であるべきです。また、わたしたちは性、能力、生まれ、育ちなどによって差別を受けてはならず、法の下では何人であれ平等であるべきです。そして、すべての経済活動は、「労働は他者のためになされる」という「友愛の精神」に貫かれていなければならないのです。







